ぐわぐわ団

ぐわぐわしたり、もんにょりしたり

私は悪いことをしました

私は悪いことをしました。

何かと言いますと「たべっ子どうぶつスナック」を、ただひたすらにがっついて食べてしまったのです。「この食感まるでおっとっとみたい」とか思いながら、空腹を満たすためだけにばくばくと。そして、半分くらい食べて気がつきました。「たべっ子どうぶつスナック」はどうぶつのカタチをしていることを。そして、英語で動物の名前まで書かれていることを。

「たべっ子どうぶつスナック」の職人の方がひとつひとつ、精魂込めて生地を動物の形にして焼き上げ、完成したスナックひとつひとつに外国人留学生が英語で動物の名前を書くのです。ものすごく手間のかかる逸品なのです。ひとつひとつが芸術品と言えるでしょう。そんな「たべっ子どうぶつスナック」を、何も見ず、何も感じず、ただひたすらに小麦粉を焼いて固めた食物として口の中に放り込んでは会釈……ではなく、咀嚼して飲み込んでカロリーへと変化させてしまったのです。

私は悪いことをしました。

例えるならば、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「モナリザ」に一瞥もせずに、口の中に放り込んでは会釈……ではなく、咀嚼して飲み込んでカロリーへと変化させるようなものなのです。

本当に私は悪いことをしました。

「たべっ子どうぶつスナック」の職人さんに合わせる顔がありません。英語で動物の名前を書いてくれている外国人留学生の方々にも合わせる顔がありません。レオナルド・ダ・ヴィンチに合わせる顔もありません。

特に気になるのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ダ」なのです。レオナルドばっかりズルいので、日本人でダをつけてみましょう。織田・ダ・信長、ちょっとかっこいいですね。小野・ダ・妹子、遣隋使だったか遣唐使だったか忘れましたが、男だと知ってがっかりした青臭い男子中学生も多かったのではないでしょうか。レオナルド・ダ・熊なんてのは、ヴィンチよりも素敵かもしれませんが、そもそもレオナルド熊を知っているナウなヤングはこの世にはもういません。レオナルド熊を知っている人はそこそこの年齢の人なのです。話がまとまりません。

というわけで、悪いことをしたら懺悔なのですが、懺悔というと「オレたちひょうきん族」の「ひょうきん懺悔室」が頭に思い浮かぶのですが、実は「ひょうきん懺悔室」をリアルタイムで見たナウなヤングはこの世にはもうおらず、そこそこの年齢になってしまっていますし、来タ!見タ!買ッタ!の喜多商店も知っている人は少なくなりました。

そのうち、STAP細胞のことも忘れてしまうのでしょうね。悲しい。合掌。

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