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つやつや

つやつやです。

「タルトレット・ショコラ」というケーキです。P.L.T.(パティスリー・ラボ・ツジ)という、辻調理師専門学校グループのお店です。「教科書が店舗に!」というテーマで運営されています。辻調グループの先生方が作る本気のお菓子を安価で楽しむことができるので、実にありがたいことです。

つやつやなケーキはとても嬉しいものです。どうして、つやつやはこんなにも私たちを魅了するのでしょう。つやつやでないとダメというわけではないのですが、つやつやであればあるほど、嬉しさは増幅するのです。

例えば、炊きたてのごはん。ごはんの粒が立って、つやつやだと美味しそうでしょう。

つやつやの黒髪。世の中の男性が魅了されること間違いなしです。全盛期の長州力がサソリ固めに入る前に髪の毛を振り払うしぐさにはどれほどの男がクラっときたか。

つまり、つやつやなことは素晴らしいことなのです。

小学生の頃、工作の時間、紙ねんどでわけのわからないものを作ってしまって、絵の具で色を塗って、わけのわからないものがますますわけのわからないものになってしまって、本当にこれは何だろう……と思うようなものができてしまったなんてことはよくある話です。そんな時でも、ニスを塗って、つやつやにするだけで、なんだかすごいものが出来上がった感が満載になるのです。ニスをケチってしまって、あんまりつやつやじゃないよくわからないものを持っている長谷川くんを横目に、ニスを贅沢に使った自分のよくわからないものに感じる愛着。つやつやは正義なのです。

女性がネイルサロンで爪をつやつやにするのも、つやつやが素晴らしいという証拠です。本当は爪だけではなく、指も、腕も、それこそ全身をつやつやにしたいのですが、皮膚呼吸ができなくなるので、やむなく爪だけつやつやにしているのです。もし、皮膚呼吸ができる、全身に塗るつやつや剤みたいなのができたとしたら、バカ売れ間違いなしです。

みなさんも、つやつやが好きでしょう。つやつやが好きじゃないなんて人を、私は知りません。つやつやが嫌い!つやつやなのは大嫌い!なんて人はよっぽどの事情があるのでしょう。つやつやに親を殺されたとか、つやつやに出世の道を閉ざされたとか、つやつやにしてやられたとか、とにかく、つやつやを恨みまくっているに違いないのです。しかし、恨みは人を不幸にします。恨みという感情を昇華して、つやつやを愛でることが、人生を豊かにするのです。つやつや。合掌。