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少林寺三十六房の日本語吹き替えに関して

カンフー映画史上最高傑作が「少林寺三十六房」なんだとか。

漆黒堂さんの記事を読んで、いてもたってもいられなくなり「少林寺三十六房」のDVDをTSUTAYAで借りてきました。ストーリーはあってないようなもので、主人公が少林寺で修行して強くなって悪いやつをボコボコにするという話です。その修行がとにかくいろいろあって、マネしたくなるようなのがたくさん。

池に浮かんだ木に飛び乗って向こう岸まで渡る修行の「風雲!たけし城」っぽさがたまりません。桶を腕を地面に平行にしたまま持って水汲みをするとかハードな修行もわくわくもんです。長い竿竹の先に鉄の重りをつけて、それを使って鐘を鳴らすというちょっと凝った修行があるかと思えば、砂袋に頭をぶつけるだけの単純な修行があったり、とにかく飽きずに修行を楽しむことができます。

今回は日本語吹き替えで観たのですが、注意点がひとつ。日本語の吹き替えの元データはテレビで放映したときのもの。実はこの映画、約2時間あるのですが、テレビで放映するには長すぎたのか、テレビ版はざくざくと編集されて短くなっているのです。そして、短いバージョンで日本語の吹き替えが行われたのです。しかしながら、このDVDはオリジナルに忠実に、テレビでは放映しなかった未公開シーンもそのまま、がっちょりと入っております。改めて日本語吹き替えをするほどの予算はなかったのでしょう。ぐだぐだと書いていますが結論を申し上げますと、日本語をしゃべっていたはずの主人公がちょいちょい広東語でしゃべりだして、わけがわからなくなるのです。やむなく、字幕も画面に出して、日本語を聴きながら、字幕を見ながら、ふわふわした感じで観ることになりました。

実に雑なことをする。まぁ、日本語吹き替えはおまけみたいなもんだと思ってもらっても構いませんし、はっきり言うと、あんまりセリフは重要ではありません。途中で広東語になって、字幕を読むのですが、正直なところ、読んでも読まなくても大丈夫でした。広東語で喋るシーンというのは、テレビでは不要と判断されて切られたところですので、まぁどうでもいいっちゃあいいのかもしれません。実際、そんなに「なんでここで広東語やねん!」と思うようなこともありませんでした。

洋画を日本語吹き替えで見るのは邪道という意見もありますが、そういうご意見に関しては「若いのはいいことですね。」と返させていただきます。年をとると、字幕を読むのはけっこうしんどいのです。じんわり。合掌。