ぐわぐわ団

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末っ子の私は殺される

おどろおどろしいタイトルですが、いつもの与太話です。

「♪ポケットの中にはビスケットがひとつ〜」の節回しで「♪末っ子の私は殺される〜」と歌ってみてください。なんとなく軽い感じですが、しっくりくると思いませんか?「ビスケットがひとつ」の部分を、「殺される」と長めに歌うのがコツです。さあ、これであなたの頭の中にはずーっと「♪末っ子の私は殺される〜」というイヤーワーム、歌の一部分が心の中で強迫的に反復される、俗にいう「音楽が頭にこびりついて離れない」現象の完成です。めでたし、めでたし。

『私は殺される』という映画は実際にあるんですよ。1948年に作られたアメリカ映画です。あらすじをとあるサイトで読んでみたのですが、なんのこっちゃかさっぱりわかりませんでした。たぶん、サスペンスというか、スリラーというか、そんな感じです。

『私は殺される』より「末っ子の私は殺される」のほうが、より怖さが増しませんか?

なぜ、末っ子の私が殺されるのか?末っ子であるというありきたりの事実によって、人が殺されるというミステリー。サスペンス小説としては、かなり人を惹きつけることができるのではないでしょうか。「末っ子の私は殺される」で検索をかけても、ぴったり当てはまる言葉、作品、サイトは見つからなかったので、今から「末っ子の私は殺される」というタイトルの小説を書けば、そこそこのヒット間違いなしです。

メルカリか何かでこのタイトルの権利、売れませんかね?

横溝正史あたりに復活してもらって、書いてもらえやしませんかね?

私が小説を書けば、そりゃあもう、ものすごいものができあがるんですよ。おわかりかと思いますが、ものすごい駄作が。

トンネルを抜けると雪国だった。私は猫である。羅生門の下で、末っ子の私は殺されるのだ。坂の上の雲がきれいな空の下、舞姫が舞い、イワンのばかとの友情が変身し、たけくらべしまくると檸檬をTSUTAYAに置いてきて爆弾でどかーん!あわれ、末っ子は檸檬爆弾の爆発に巻き込まれて殺されてしまった。一方、注文の多い料理店に現れたのは金田一小五郎!檸檬を置いたのは梶井基次郎か、それとも破滅の罠か、名探偵の推理が冴え渡る!

腐ってやがる!早すぎたんだ!

こんな感じになります。日本文学のいいところを取り入れながら、日本を代表する作品を作ろうと意気込んだ結果、わけがわからなくなって、できあがったのがこんなの。ひとつひとつは素晴らしいのに、混ぜてしまうと駄作になるよい例です。

というわけで、誰か「末っ子の私は殺される」を書いてください。合掌。

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