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非接触ICカードの仕組みを知ったかぶるよ

PiTaPaやICOCA、Suicaといった、わざわざ財布から出さなくてもピッとするだけで改札を通ることができるカード、便利ですよね。これらのカードは「非接触ICカード」と言うのですが、どうしてほんのわずかな時間ピッとするだけでよいのでしょうか。その仕組み、私はちっとも知らないのですが、わかりやすく知ったかぶって説明します。

まず、自動改札機の中には小さいおっさんが入っています。小さいおっさんが誰かが来るのを今か今かと待ち構えています。小さいおっさんは特殊な訓練を受けており、来る人が「非接触ICカード」を持っているか、そのカードが使えるのか、持っているふりをしているだけではないかといったことを鋭い眼力で瞬時に見極めることができるのです。

「もしかしたら残額足りないかな〜?」とか、「nanacoと一緒に財布に入れてるけど大丈夫かな〜?」といった自信のなさがどこかに表れていた場合、おっさんは全力で止めにかかるのです。東京の小さいおっさんは残額が初乗り運賃以上ではないと止めてしまいますが、大阪のおっさんはそこまで訓練されていないので、残高が少しでもあれば通してしまいます。そのあたりは地域による差と言えるでしょう。

 つまり、小さいおっさんと自分との「阿吽の呼吸」こそが、自動改札を通る仕組みなのです。小さいおっさんを騙すことができれば、自動改札など恐れるに足らずなのですが、残念ながら小さいおっさんはシャレにならんぐらいに人を見る目があります。訓練されまくっていますので、お目こぼしを願うなどというのは非常に困難であると考えて間違いないでしょう。

「非接触ICカード」という名前の通り、接触もせずに判断する以上、小さいおっさんが日夜頑張っているのです。我々の便利な生活の裏には、小さいおっさんの努力が隠されているのです。

それはそうと、最近では自動改札機に入る小さいおっさんが慢性的に人手不足となっております。今いる小さいおっさんだけでローテーションを組んでいるせいで、かなりの過剰労働を強いることになっているようです。いまいち反応が悪い自動改札というのは、あまり訓練されていない小さいおっさんが入っているのですが、本来であればもっと訓練を重ねたうえでデビューするところ、そこそこでデビューさせられてしまうのです。だから、自信がないから過剰反応して止めなくてもよい人まで止めてしまったりするのです。

みなさんも、小さいおっさんに感謝はしましょう。合掌。