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3000万円のお茶碗でごはんを食べています

2016年12月20日に放送された「開運!なんでも鑑定団」で、2500万円の曜変天目茶碗が出てきました。いろんなところで話題になっていたので、耳にした方も多いかと思います。曜変天目茶碗は日本に3つしかなくて、しかも全部国宝になっちゃっているという状況の下、4つめの曜変天目茶碗が出て来て大騒ぎ。値段も2500万円と、かなりの高値をつけたというわけです。めでたしめでたし。

それはそうと、この私の使っているお茶碗ですが3000万円します。なかなかの値段です。3000万円のお茶碗ですが、使わないことにはごはんが食べられないので、ガツガツ使っています。スポンジでゴシゴシ洗います。でも、3000万円です。

なぜ、3000万円もするのかと言いますと、私がそう決めたからです。3000万円以下では売りません。ビタ一文、値下げは致しません。「開運!なんでも鑑定団」に出てきた曜変天目茶碗と交換してくださいと言われても、交換は致しません。このように決めた結果、このお茶碗は3000万円出さないと買えないのです。つまり、3000万円のお茶碗ということになります。ウソなどちっともついていません。

このように、モノの値段というのは恣意的で、売る側の独断で決めることができます。ただし、売買が成立するかどうかは別の問題であり、売買が成立しようとしまいと、売る側が値段を決めないことには、話が進みません。買う側が勝手に値付けしようと、売る側が納得しないことには売買は成立しません。なんでも鑑定団に出てきた曜変天目茶碗も2500万円という値段がついたものの、あくまで鑑定士がこのぐらいの価値があるだろうという数字でしかなく、売る側がそんな値段で売れるわけがないと言えば、どんどん値段は釣りあがっていくのです。ただし、買う人がいるかどうかは別問題。買う側としては、売る側からの値段の提示に対して、イエスかノーかを決めるだけです。

こんなふうに考えると、買う側に比べて、売る側が圧倒的に強い立場のはずが、最近では、なぜか買う側が強いのです。スーパーの目立たないところに貼られているお客様の声みたいな投書とその回答なんか、最高のエンターテイメントだったりするのですが、買う側がとにかく強過ぎて、店長たじたじ……みたいになることもしばしば。

屁理屈をこねくり回しているのですが、私のお茶碗は3000万円します。そう考えると、ちょっとばかり大富豪気分を味わえるというものです。合掌。