ぐわぐわ団

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日本の歴史において、はじめての流行語大賞を受賞したのは「ありがとう」でした

流行語大賞の歴史は意外と古く、飛鳥時代の藤原のかたまり……ではなく、藤原鎌足に端を発します。宮中で新しく使われるようになった言葉を、広く民衆にも知らしめようとしたのがきっかけです。そんな流行語大賞で最初に大賞を受賞したのが「ありがとう」でした。本来は「有り難い」、字を見ればわかりますが、有ることが難しいということで、滅多にない、貴重だという意味でした。そんな言葉が相手に対する感謝の念を伝えるようになり、宮中で流行りだし、人間関係が良くなっていく様子を目の当たりにした藤原鎌足が、流行語大賞の大賞を「ありがとう」にしたのです。

それまで、蘇我氏のギスギスした政治のやり方に嫌気がさしていた中大兄皇子や藤原鎌足が蘇我氏を暗殺し、大化の改新でもって新しい時代を作りましたが、感謝の気持ちを伝える「ありがとう」が民衆にも広まったことが大化の改新の成功の鍵であったとも言い伝えられています。それまでは、相手に感謝の気持ちを表す、きっちりとした言葉がありませんでしたから。

藤原鎌足もぐわぐわ団の団員だったんです。そして、ぐわぐわ団に古くから伝わる一子相伝の歴史書「ぐわぐわ帳」に、流行語大賞の始まりや、ありがとうの受賞が記録されていました。残念ながら「ぐわぐわ帳」は3日前にうっかり生ゴミと一緒に捨ててしまったので今は現存しませんが、日本だけではなく、広く世界の様々な人の本音や隠されたエピソードがたくさん書かれていました。

新語・流行語大賞

そんな流行語大賞ですが、2016年の流行語大賞の年間大賞は「神ってる」でした。そのほかにも色々な言葉が受賞していますが、「ゲス不倫」やら「保育園落ちた日本死ね」とか、下品な言葉がトップテン入りしているのは実に残念なことです。そんな言葉を世に広めて、みんなが喜ぶと思っているのでしょうか。藤原鎌足も草葉の陰で泣いているのではないでしょうか。審査員はこの賞の持つ重みをもう一度考え直して頂きたいと思います。

私個人としては、今年の流行語大賞は「ピョロリス」でした。合掌。