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読んで損する楽しいブログ

『煩悩リセット稽古帳』を読みました

もふのきことりさんの「すばこでゆるライフ」で紹介されていた本、『煩悩リセット稽古帳』を読みました。

お坊さんが書いているので宗教の本かと思ってしまいそうなのですが、どちらかと言うと心理学の本です。ゆるゆると楽しく生きるための方法論、と言えばよいでしょうか。

www.mofnokikotori.net

土曜日の朝っぱらからビールをやっつける欲望にまみれたことをしておきながら、煩悩をリセットしたいというのもおかしな話ですが、それはそれとして、ゆるゆると楽しく生きたいと思う心では誰にも負けません。さっさと宝くじが当たって、金銭的な苦痛から解放されて、ゆるゆると楽しく生きたいと考えまくっていますが、宝くじはそのうち当たるとして、まずは精神的な面から。

欲望、怒り、迷い、この3つが煩悩の根源です。そして、ややこしいのが、この3つの煩悩が心の中で動けば動くほど、どんどん成長していくのです。言い換えれば、煩悩のエネルギーは使えば使うほど増えていくということ。怒れば怒るほど怒りのエネルギーが増えてしまって、怒りまくることになるわけです。怒ったら疲れてエネルギーは減ると考えてしまいますが、逆なんですね。だから、そもそも怒ることそのものが悪いということになります。欲望、迷いも同じ。どろどろです。

話はここから始まって、生きやすくなるためのヒントみたいなことがたくさん書かれています。

ブログに関しても、面白いことが書かれています。ブログで気に食わないものを取り上げて攻撃するような記事を書くことに関しては、

攻撃性が噴き出る原因は、その方のみじめさだと思ってよいでしょう。怒りの業(カルマ)が多いほど、人はみじめになるのです。

と、一刀両断。つまらない映画を見たとしても、つまらないと怒りをぶちまけるのではなく、もっと良い映画を紹介したり、もっと良い映画を自分で作りましょうと書かれています。実にその通りです。不快な気持ちは人に連鎖しますからね。読み手としても、せっかく読むなら楽しくなれる文章を読みたいなと思うのは当たり前。とか言いつつ、自分でも気をつけておかないといけません。

あなたの心の中に「すごぉくイヤな奴」としてドス黒く記憶されて心のしこりになっている人がいても、心の中でどんどん脚色されて「大悪人」になっちゃってるだけで、会ってみたらしょんぼりのしょうもない人だったりして、がっかり幻滅なんてこともありますよ〜とか、それはそうかもしれません。そんな、しょんぼりのしょうもない人に自分の人生をぎょんぎょんにされるってのもしょうもないというか、なんというか。

かわいいイラストでほっこりしつつも、いろいろと気づかせてくれる、とっても良い本でした。紹介してくれたもふのきことりさん、何かあるごとに何度も繰り返して読んでおられるそうで、確かにこの本はそういう不思議な力があります。私も近くに置いておいて、何かあったら読み返してみようと思います。

こんな感じのキャラクターがたくさん。セリフがなんかめちょんこかわいいです。合掌。