ぐわぐわ団

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かわしそうなぞう

かわいそうなぞうではありません。

かわしそうなぞう……ていうか、かわしてますね。かわしそうなぞうなら、かわしそうでしかなく、結果的にはかわせずにかわいそうなぞうになってしまうのですが、私の描いた絵は明らかにかわしたぞうになっています。かわしそうなぞうの絵を描かねばならないところを、わかりやすさを優先してしまい、ついついかわしたぞうを描いて満足してしまったのですね、これではいけません。でも、かわしそうなぞうを描ける画力が足りないのです。

実際にかわしそうなぞうを描いてみればわかりますが、かわしそうと見る人に思わせるのは並大抵のことではないのです。かわせるかどうかわからないぞうなら簡単に描けるのですが、かわしそうなのか、かわさないのか、その境目が実に曖昧になってしまうのです。

もとより4足歩行で動きに制限があり、表情もつぶらな瞳と長い鼻だけでは、如何ともしがたいのです。そもそも、ぞうが悪い。かわしそうなぞうって一体何なんだと言いたい。

もっと言うと、かわいそうなぞうの話がかわいそう過ぎるのが良くないのです。かわいそうなぞうがかわいそうでなければ、かわしそうなぞうの絵を描く必要もないのです。戦争はよくないですね。