ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

スーツと野球帽

ビジネスマンがアルマーニのスーツでビシッとオシャレに決めていたとしても、たったひとつのアイテムで全てをぶち壊すことができます。それが野球帽です。

しかも、野球帽の裏にある白いメッシュの部分を表に出して目隠しのように使えば、いくらめっちょこかっちょいいオシャレスーツを着こなしていようとも、ダサさMAXで商談は軒並み破談、懲戒免職まっしぐらの人生ぎょんぎょんとなりましょう。

カレーライスは飲み物です。ライスも入っていますが飲み物です。飲みましょう。

なぜ、野球帽はそれほどの破壊力を持つのか。野球帽はあるのに、なぜにサッカー帽はないのか。ラグビーのヘッドギアはちょっといろいろあって微妙だから言及しません。なんとか真理教が諸悪の根源。脳震盪をおこさないためにも必要なのに。

話がぶれぶれになっていますが、とにもかくにも、野球帽がダサいという話ではなく、単にスーツと野球帽がマッチしないということ。しかし、どちらかが歩み寄らねば、この問題は解決しません。上の絵はニューヨークヤンキースの帽子にしていますが、残念ながらニューヨークヤンキースではダメということ。阪神タイガース、読売ジャイアンツ、その他もろもろ、ことごとくダメです。シャネルの野球帽なら、もしかしたらマッチするかもしれませんが、おそらくダメでしょう。

逆に考えましょう。スーツが野球帽に合うように歩み寄れば良いのですが、これがまた難しい。背番号をつけたらかっちょわるいし、スーツの前にロゴマークをあしらっても、これまたかっちょわるい。蝶ネクタイにしたところでロバート・フェルドマン。並大抵の小手先のテクニックで対処できるほど、問題は浅くはないようです。

根底にあるのは、スーツと野球帽がミスマッチであるという我々の意識の問題です。昔の美女の定義が今の美女の定義とは違うように、スーツと野球帽は必要不可欠な要素であるという世の中にすれば万事解決なのです。もはや、何を書いているのかさっぱりわかりませんが、22世紀にはスーツを着こなしたビジネスマンが野球帽をかぶっているかもしれないのです。そのためには、草の根運動で、今から世界中の人たちの意識を変えていくという、地道な活動を行っていかなければなりません。千里の道も一歩からと申しますが、まさに今、みなさんは大きな一歩を踏み出そうとしているのです。

めんどくさいので、私はこの運動に参加することはできませんが、みなさんの今後の活躍をお祈り致しております。ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。合掌。

おすすめの落語

私の父親は落語が好きで、家には落語が録音されたカセットテープがあふれかえっていました。何かに応募してると思えば、ぽんぽんと落語番組の公開録音のチケットが当たったりして、生の落語にも連れて行ってもらったり。お金を払って見に行かないのが微妙なところではあるのですが、ともあれこんな環境の中、私もすくすくと落語好きになったわけです。

大学の時、一時期落語研究会の方たちと仲良くしてもらったことがありました。その落研の先輩が「新婚さんいらっしゃい」の大ファンで、何がどうなったのか経緯はさっぱり覚えてないのですが、なぜか私が落研のみなさんに連れられて「新婚さんいらっしゃい」の公開録画に行ったことがあります。先輩が「今日は3回も三枝師匠がひっくり返った。実にいいものを見た!」と大興奮だったことをはっきりと覚えています。

そんな中、なぜか私も落語をすることになりました。着物なんて持ってないから浴衣でごまかして、高座に上がらされたというわけです。落研に入ったわけでもないのに。実際はめっちょこ困りましてね、何をすればよいのやら。そこで、私が選んだのが「桃太郎」という噺。短いけれども、話の展開が面白いし、出てくるのは父親と子どもの二人なので、演じ分けがしやすいのです。

どんな噺かといいますと、なかなか寝ない子どもに対して、父親が「桃太郎」の話を聞かせて寝かせようとするものの、なぜか子どもが「桃太郎」の話をして父親が寝るという話。これだけではさっぱりわかりませんよね。こればっかりは、ほんとおもしろいからぜひ聴いてもらいたいです。

落語らしくない落語なんですけどね、落語のとっかかりとしては、これ以上の噺はないんじゃないかという傑作です。ということで、おすすめの落語でした。合掌。