「ぬ」が悪い

「ぬ」が許せない。 「め」が可哀想なんです。最後をくるっと回すだけで別の文字だと言われて「はい……そうですか……わかりました……」と引き下がっている「め」が不憫でならないのです。 「め」をロングの黒髪の清楚なお嬢さんだとしましょう。物静かで、おとなしい性格の「め」は、結婚を目前にした許嫁がいて、順風満帆な…