ぐわぐわ団

読んで損する楽しいブログ

社会人向け家庭教師

ぐわぐわ団の記事はだいたい1,000文字を目安にしているのですが、毎回毎回1,000文字書くのも大変だし、もうちょっと気楽に小ネタを挟みたい時もあるので、新しいカテゴリー「小ネタの話題」を作り、1,000文字にはならないけれど、ちょっと楽しかったり、愉快だったりする話を書けるようにしました。だからどうしたと言われても困ります。

それはそうと、ポストにチラシが入っていたのです。「社会人、または学生の方へ 家庭教師致します」と書かれています。社会人に家庭教師?と思ったのですが、どうやら本気らしいのです。チラシには「一般社会人の方 日本文学、又は英米文学」と書いてあります。仕事をしながら、日本文学や英米文学を家庭教師を雇ってまで学びたいという、たぶんびっくりするほどニッチなニーズに応えようとしています。もちろん、小学生から大学生まで勉強を教えるという文言も書いてあるので、社会人で日本文学や英米文学を学びたい人のためだけのチラシでもないのですが、とにかく社会人に向けてアピールしていることのインパクトが大きすぎて、どうしたもんだと思ったのです。

一体何を教えてくれるんだろう。想像するとわくわくしないこともないのですが、谷崎潤一郎のエロスびんびん小説をクソ真面目に教えてくれるのか、それともヘミングウェイの小説を原文から教えてくれるのか。巨泉の使える英会話ですら許容範囲を超えていた英語苦手人間の私にとって、ヘミングウェイの小説を英語で読むとか、想像しただけで拒絶反応が出てきそうです。そんな私にも、ヘミングウェイをピシッっと教えてくれるのでしょうか。謎です。

このチラシ、連絡先は携帯電話だし、名前も苗字しか書いていません。

ただし、

(東京大学卒)

と書いてあります。先生に関しては、苗字と携帯電話の番号と東大卒という情報しかありません。なんだろう、やっぱりちょっとどころか、かなりもんにょりします。合掌。

辞書の力

英語の成績を上げるため、英語の先生に「まずは辞書を引くように!」と教えられました。当時、中学生だった私は純真無垢だったこともあり、徹底して辞書を引きました。確か、ジーニアス英和辞典だったと思います。教科書に出てくる単語を片っ端から辞書を引き、意味を確認していったのです。どんどん辞書を引いていった結果、辞書はボロボロになりました。

ただ、英語の先生は大切なことを教えてくれませんでした。辞書を引いたら、その単語の意味を覚えることを。辞書を引いて、意味がわかって答えが出たら、脳内ハードディスクに保存しておけばよいのですが、当時はハードディスクなどなく、記憶媒体といえばフロッピーディスクでしたからね。いちいち、脳内フロッピーディスクを抜き差しして、がっちゃこがっちゃこしている暇があったら、辞書を引いたほうが早いということになってしまい、私のCPUは電源を落としたらきれいさっぱり消えてしまうメモリーの中だけで英語を処理するようになったのです。

辞書は間違いなくボロボロになります。どんな単語でも数秒で発見できるような特殊技術も身につけました。ただし、脳内フロッピーディスクに英語は記憶されず、本来であれば記憶されてしかるべき英単語がどんどん増えていく一方で、都度辞書を引くなどという作業が追いつかなくなり、気がつけば英語のテストの点数は下がる一方です。

このことに気がついたのが、つい最近のことです。そういや、なんであんなに辞書引いてたのに、英語の成績がボロボロだったんだろうなぁと思い返してみるに、上記のような理由だったわけです。

浪人生活の1年間だけは、毎日ラジオ英会話を聴いて、テキストを何度も何度も口に出して読み返し、英語の文章を見て、いくつか知っている単語を中から見つけることで、文章そのものを推測するという、これまた特殊技術を身につけたおかげで、そこそこ英語の成績は上がったのですが、それとて脳内フロッピーディスクに記憶されている英単語なんてのはほんの少しです。浪人生活が終了し、英語の勉強から解き放たれた瞬間に英語力など、どこかにいってしまいました。英語で話しかけられても、全力で日本語で意味をわからせる、もしくはあきらめさせるという特殊能力というか、力技でもって何とかしているわけですが、大切なことですので、ぜひ覚えておいてください。英単語はきっちり覚えましょう。富永一朗先生の「試験に出る英単語」で!合掌。

野菜ランキング

野菜のランキング付けをしようと思ったのですが、野菜差別につながるという当局の指導を受け、あきらめざるをえませんでした。全ての野菜は平等であり、品種による差別を認めないそうです。キャベツも、ジャガイモも、ブロッコリーも、平等に扱わねばならないのです。

野菜ランキングにより1位となった野菜に過剰な注目が集まり、スーパーマーケットから1位の野菜がなくなってしまう懸念もあります。需要と供給のバランスが崩れ、野菜市場が崩壊する可能性もあるのです。みのもんたがココアが体に良いと言っただけで、ココアが市場からなくなってしまった例もあるのです。安易なランキングにより、ココア事件の二の舞となることは避けねばならないということでしょう。

野菜差別は深刻です。みなさんはカレーに入れる野菜はじゃがいも、にんじん、たまねぎだと考えていませんか?これらは、日々の生活の中から無意識のうちに植え付けられた固定観念であり、知らず知らずのうちに差別に手を染めてしまっているのです。カレーに入れる野菜が白菜、レタス、うどでもよいのです。品種で差別をしてはいけません。

というわけで、野菜ランキングを考えていたのですが、当局からの圧力により、発表することができなくなりました。楽しみにされていた読者、関係者の皆様には深くお詫び申し上げます。ぐわぐわ団と致しましては、早急に対策を打ち出すとともに、野菜ランキングに代わるランキングの発表を持って、ランキング記事の掲載を行なっていきたいと思います。

果物ランキングはどうでしょうね?

と、書いたそばから電話が鳴りました。果物差別につながるという当局からの指導です。指導というよりも圧力です。自由に文章を書くことができた2017年以降は当局の発言力が増してゆき、2050年の今、全てのものを平等に扱わねばならない世の中となっています。野菜や果物だけではありません。「め」と「ぬ」も平等に扱わないといけなくなりました。以前、「ぬ」が悪いという記事を書きましたが、この記事も当局からの圧力を受け、今では閲覧禁止となっているのです。

www.gw2.biz

自由にブログを書くことができなくなり、世の中は当たり障りのない文章であふれかえっています。

「こんにちは!今日も前向きに頑張りましょう!」

「今月の収益報告!30万PV達成しました!」

みたいな記事ばっかりになり、ぐわぐわ団のようなアウトローなブログは……

おおっと、公安がドアをノックしています。合掌。

天下りの何が問題なのか!

えらく挑戦的なタイトルにしてしまいましたが、今回も例に漏れず与太話です。天下りしていた人が「天下りの何が問題なのか!」と言いだしたら、それこそ大炎上なのですが、ここは与太話の殿堂・ぐわぐわ団です。お間違えのなきよう。

というわけで、昨今再び話題となっている「天下り」とは、どういうことでしょうか。この前、勢いで買ってしまったiPhoneのアプリ「精選版日本国語大辞典」を使わない手はありません。何と言ってもセール中でも4,800円しましたからね。今はセール期間が終了したので7,800円します。結構なお値段ですが、もともとの「精選版日本国語大辞典」は3冊セットで45,000円(税別)ですから、お得といえばお得なのです。しかも、本だとべらぼうに重たいし、存在感もずっしりですが、アプリなら必要な部分だけしれっと調べることができるので、ものすごくありがたいのです。

話がそれましたが「天下り」を調べると……「天降」となってます。最初の説明は「天上界から地上界に降りること。また、その人。」と書かれています。14世紀前半に書かれた『源平盛衰記』に、その記載があるそうです。これは違いますね。天上界から地上界へ降りた人を問題にするのであれば、まずはその人を探してこないといけません。誰やねんな、それは。

二番目の説明は「上役から下役へ、あるいは、官庁から民間への強制的なおしつけ、命令。また、そのようにして任命された人。」とあります。「官庁」と変換したいのに「浣腸」が先に出てくるのはどうにかしたいです。たぶん、この説明も違います。

三番目の説明が「官僚がそれまでの仕事と関連のある民間の会社、または団体などの高い地位に再就職すること。」と書かれており、今回問題にしているのは、この三番目の天下りのことではないかと推測されます。1935年の「溜飲を下ぐ」という本に「天下りは役人の役徳となる」という記載があり、もしかして当時から天下りは問題だったのではないでしょうか。「精選版日本国語大辞典」は、調べた言葉の意味だけではなく、使われ方が載っているので、やけに面白かったりします。値段が張るのでオススメはしませんが。

というわけで、天下りの何が問題なのかですが、下りばっかりだからです。電車は下りもあれば、上りもあるのです。天下りばっかりではなく、天上りもあれば、解決するのです。いきなり「キミは今から事務次官だ!」って言われるのです。油断しないよう、しっかりと準備しておきましょう。合掌。